長花柱花の花粉と短花柱花の花粉は大きさが違うため、区別して計数することができます。
長花柱花の花粉と短花柱花の花粉はそれぞれ、口器の異なる部分にかなりの程度分離して付着していることがわかります。
これらは、京都大学のある博士が苦心してとった貴重なテータです。
このような花粉のつき分けは、異型花柱性にみられる、特殊な花の形態がどのように進化してきたのかという、ダーウィンの仮説を支持するものでもあります。
そしてこれは、ダーウィンがプリムラ・ベリスで行った実験の、サクラソウを材料とした場合の追試であり、しかも定量的な形で示された例です。
トラマルハナバチの女王の舌での花粉のつき分けは、肉眼でもある程度は観察可能です。
また、ビデオで撮ればさらに観察しやすいですよ。
長花柱花から抜いた舌では先のほうに、短花柱花から抜いた舌では元のほうに、黄色い花粉がついているのがみえるはずです。
・・・このような明瞭な花粉のつき分けは、トラマルハナバチがサクラソウの異なる花型の間での花粉のやりとりを促進するのに有効であることを示唆します。