赴任準備をしていたとき、冷房装置もない大部屋に入らねばならないという通知がありました。
日本側関係者は「タイ側に誠意が見られない」と怒りました。
しかし私は、結構ですと答えました。
文書が順を追って回覧されるとは考えられません。
個室であれば余計に孤立します。
大部屋で同僚と騒ぐほうがいいですし、電話さえ、周りの人に聞いてもらいたいと思ったほどでした。
誤解は避けねばなりません。
冷房の個室より大部屋での汗が誤解を少なくするはずです。
そうした覚悟は持っていましたが、現実にスパイか、といわれたときのショックは大きかったですね。
帰国直前、サノー長官に、
「タイ語はうまくなったか」
・・・と聞かれたことがありました。