連続性を増す市場により、情報の遅れなどによるリスクが防げるのと裏腹に、ひとたび"事件"が起きれば一瞬にして世界中の市場に動揺が広がります。
一触即発型の市場・・・
それが現代のマーケットなのです。
ニューヨーク連銀による株価暴落についての報告書も、「株式投資の国際化の進展で、主要国市場が密接に影響し合うようになり、特に暴落前は市場間の値動きがほぼ連動していた」と指摘。
しかし、暴落時の売りは、「それぞれの国内投資家によるものが大半で、株式投資家の国際化は必ずしも暴落の主因ではない」と脇役論を展開しています。
1929年の世界大恐慌当時は情報の絶対量が少ないうえ、ローカル市場が大半で、米国の株価暴落が世界に波及するのに長い期間が必要でした。
87年の暴落がニューヨークに端を発し、一晩にして東京、ロンドンなど世界中の株式市場を席巻したのと対照的です。
コンピューターの発達によるシステム売買と、情報の即時伝達機能。
フェールセーフ構造になっているはずのコンピューター社会が危機管理としての相場安定要因として働くどころか、世界中の暴落を連鎖的に引き起こす皮肉は、チャップリンの「モダンタイムス」のようです。